コロナウイルスに関する当院での対応

現時点では、全国的に感染の蔓延期に入っている可能性が高く、医療機関でも蔓延期医療への対応が必要な時期に入っていると考えられます。
今後は重症者を見逃さずに、適切に入院治療を行う、院内感染を防ぎ感染の拡大を防ぐことが重要であると考えます。
このことはインフルエンザに対する対応と同様です。

当院では以前より院内感染防止に力を入れており、個室化による患者さん同士の接触を防ぐ、土足化によりウイルス・菌の付着防止に取り組んでおります。

  1. 可能な限り個室で診療、薬剤の受け渡し、会計を完結し、できるだけ患者間の接触を避けるようにしております。
  2. 個室の換気、消毒を徹底しておりますので、入室に時間をいただく場合があります。
  3. 状況によっては、車でお待ちいただいて、順番になればお呼びするようにしております。
    診察室へ入られる方は、最小限の人数でお願いいたします。
  4. 喘息、便秘、アトピー、舌下免疫、成長ホルモン、花粉症の定期診察の患者さんについては、症状が安定しており、薬剤の変更なしで大丈夫なら当面の間親御さんのみの受診、または長期処方で対応させていただきます。

受診される皆様には、可能な限り、マスクの着用をお願いします。
基本的にはコロナウイルス感染症はインフルエンザと同様の疾患です。
基礎疾患のあるかたや、高齢者にとってはあらゆる感染症は重症化のリスクはあります。
コロナウイルスに関しては、情報が少ないため、まだわかっていないことがあるので、通常より細心の注意が必要になっております。
一番重要なのは重症化の防止であり、それはコロナウイルスに限らず、どの疾患でもその点については変わらないので、従来の診療と大きくは変わりません。
皆様にはご迷惑をお掛けする点がございますが、なにとぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

子供がコロナウイルスにかかった際の症状

① 子供がコロナウイルスにかかった際の症状

現時点では小児の症例が少なく、わからない点が多いのが現状です。
中国では小児症例は、生後1か月から17歳までの28人です。
発熱、乾いた咳、倦怠感を訴える一方で、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状を訴える例もありました。
小児の症例につきましては、現時点ではほとんどが1~2週間で回復しております。
感染しても無症状である可能性が指摘されていますが、子供は正確に症状を訴えられないことに注意しなければなりません。
小児に関しては現時点では重症化したという報告はありませんが、感染1週間後より呼吸状態が悪化する可能性もあります。
別の種類のコロナウイルスである重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)では小児の患者さんは比較的軽症であったことがわかっていますが、一部重症化したという報告もあります。

② 子供の症状がコロナウイルスによるものかもと疑った際には

一般の医療機関や休日夜間診療所へ受診しても、診断を確定できる検査はできません。
むしろ、新型コロナウイルス暴露の機会を増やす危険性が高まります。
さらには、新型コロナウイルス感染の軽症者に対する特別な治療法はありません。
このような段階では、多呼吸、陥没呼吸、努力性呼吸などの呼吸困難症状、肺炎を疑う所見や症状があり、入院加療が必要である場合を除いては、新型コロナウイルス感染を心配して医療機関を受診することは勧められません。

感染を疑ったら
新型コロナウイルス相談窓口に相談してください。
堺市保健所
帰国者、接触者相談センター
072-228-0239